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- 作者: 三崎亜記
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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人々の生活の根幹を支えてるP1なのだが、それが具体的にどのように使われているかは誰も知らない。
一見するとある種の理想郷のように完結しているその町に、出戻りの奉仕員が戻ってきたことで徐々にその裏の部分が見え始める。
どのキャラクターもどこか歪んでるけど、妙に共感できる部分もある。
過去作品に何かの製品を作ってるけどそれがどんなものか知らされないっていうやつがあったけど、
それをベースにブラック企業・カルト・人為的な災害・陰謀論などの要素で膨らませていった作品。
三崎亜紀の作品は黒幕や現象などの正体が結局明かされないまま終わるけど、それがもどかしいけど味でもある。