人間の値打ち
轢き逃げ事件をきっかけに、仕事・家族・恋人など様々な問題を抱える人物たちの欲望や本性が明らかになっていく、サスペンス風の作品。
登場する男性は程度の差はあれ、だいたいクズ。

最初に事件の概要を見せて、その後に登場人物それぞれの視点から描いていく構成と、途中まで犯人が分からないのが良かった。
人間の値打ちは財産や社会的地位だけじゃなく、どういう行動をとるかどんな人間関係を築くかが大事だという
言ってしまえば至極当然の事を伝えながら、最後の最後に文字通り「人間の値打ち」について言及するのが印象的だった。