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- 作者: ピエールルメートル,橘明美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/09/02
- メディア: 文庫
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しかし手がかかりは少なく、捜査は難航しアレックスの命も危うくなっていく。
アレックスとカミーユ警部の視点が交互に描かれ、徐々に明らかになる事件の真相とアレックスの正体。
陰鬱さと狂気とグロテスクが混じり合いながらも不快感は無く、二転三転する物語に引き込まれていった。
あと直接的な性描写がほぼ皆無なのがいい。
読者の視点からだと「真相」は明らかなのだけど、カミーユ警部は果たして本当は気付いていたのだろうか?
実情はまるで違うけど高瀬舟のように、司法の判断に委ねたのか。
いや単に「正義」を選んだんかな。
海外小説はあまり読まないのだけど、紹介記事で面白そうだったので読んでみたら当たりだった。
とは言えこれを機に海外小説まで手を広げるかは微妙。
まぁこのシリーズはちょっと読んでみたいかも。
あと映画化もされるみたいなので、日本でも公開されたら観に行こう。