SatoShio(1) (KCデラックス Kiss)

SatoShio(1) (KCデラックス Kiss)

連載自体は知ってたけど、単行本はノーチェックでした。
青竹さんがかわいい。
惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

ここ数年の生きる理由の一つと言っても過言ではなかった、惑星のさみだれ
熱いバトルやそれぞれの人生観や信念など素晴らしい点を挙げればキリがないが、特に関係性とその変化の描き方が上手い。



例えば夕日と三日月。
終始一貫ライバル関係自体に変化は無いが、決闘を通じて共に成長していく。
最後の決闘で三日月が勝った時は「あえて王道を外したんだな」(ノイ風に言うと「カッコイイだけではカッコ悪かろう」)と当初は思ったけど、よく考えてみればあの勝利によって三日月が結果として半月を超えたんだよな。
作中で夕日が三日月に勝った描写が1回しか無いのも面白い。



またどの脇役も限りなく主人公格に近いけれど、その中でも太陽はもう一人の主人公だといって問題無いと思う。
方向性は真逆だけど、夕日と同じように家族が原因で世界を憎んでいたが、戦いや大人*1との出会いを経て笑って生きてる事を知る。



子供が大人になっていくそんな当たり前な話。

でもだからこそ面白かった。

水上先生、お疲れ様です。
ありがとうございました。

*1:アニマ達との別れでさみだれが泣きそうになった時に、先に泣いた太陽を慰めてあげる場面はさみだれがまた一つ大人になった瞬間だと思う。