宵山万華鏡

宵山万華鏡

恋文の技術

恋文の技術

乱暴に言えば、森見作品の「陰」と「陽」に分けられる。
宵山万華鏡」は最後の話が単に1話目のリプライズ&アナザーサイドになってるだけじゃなく、他の話ともリンクしてるところが良かった。
ただそれ以上に森見節(?)全開の「恋文の技術」が圧倒的に面白かった。
「同じ話を別々の視点(人物)で」とうのは珍しくないが(それこそ「宵山万華鏡」がそうなのだが)、「同じ話を別々の視点(人物)へ」というのが新しい。文通相手によって態度が全然違うから、同じ話を繰り返されても飽きが来ない。
流石にこれを読んで「よし、文通を始めよう」と思うほどワタクシは単純ではないが。
これはいずれ入手しようと思う。



っていうかこっちはネタバレすんのかよ。