6時間後に君は死ぬ

6時間後に君は死ぬ

「未来」や「運命」をテーマにした連作集。
他人の非日常的な未来が見える能力「ビジョン」を持った山葉圭史を狂言回しとして、サスペンスや恋愛、夢といった様々なシチュエーションで描いている。


面白かったのは、「恋をしてはいけない日」と「3時間後に僕は死ぬ」。
特に、最終章の「3時間後に僕は死ぬ」は陳腐な表現になるけど、先が全く読めず、文字通り息も吐かせぬ展開の連続で、鼓動は高まりっぱなしで読み終わっても暫く興奮が冷めなかった。
グレイヴディッガーを読んだ時にも同じ感覚だったけど、それを凌駕してる。


「24」ってこんな感じなんだろうなと思った。
見たことないけど。



読んでる途中では、自分自身の未来や運命を重ね合わせてちょっと鬱になったけど、
エピローグで何か楽なった。