声が聞こえたら神の声さ

coup d’Etat

coup d’Etat

やばい。 シロップの作品は多少意味合いは違えども、どれもやばい代物だ。 けれどこの一枚は格別に『やばい』。  今まで聴いた作品では、「後ろ向きで信じたくは無いが、それが現実だ」、「希望があるから絶望が在って、絶望があるから希望が在る」といった印象だったが、これはもう何て言うか、「綺麗も汚いも、希望も絶望も、生も死も、何もかも無意味だ」、とする究極的な『どうでもいいよ』っていう感情で創り上げられている。  俺はシロップの評価として『不熱』という言葉を用いるが、この作品はその極み。