パズラー 謎と論理のエンタテイメント

パズラー 謎と論理のエンタテイメント

アリバイ・アンビバレンツの憶頼・弓納の二人は短編のみで終わらせるには惜しいキャラクターだな。
シリーズ化とはいかなくても、1冊分は読んでみたい。
ネーミングのせいか西尾維新感ある。
っていうか正直、ミステリー小説ってライトノベル並みにキャラクター小説としての側面があるからな。


悪意 (講談社文庫)

悪意 (講談社文庫)

純粋な意味での叙述トリックではないけど、見事な叙述トリックだと評する他ない。
作中で書かれている

『彼が恐ろしいと思ったのは、暴力そのものではなく、自分を嫌う者たちが発する負のエネルギーだった。
彼は今まで、世の中これほどの悪意が存在するとは、想像もしていなかったのだ』

の一文がこの作品の本質を表している。


ゼロからトースターを作ってみた

ゼロからトースターを作ってみた

前々から気にはなっていた一冊。
トースターを原材料から作り出そうという、途方もなく素晴らしくてアホなプロジェクトの記録文。
程度の差はあれ、男の子ならこういう事を一度くらいは考えたことがあると思う。
仕事柄、自転車の組み立て・修理・カスタムを行うけど、どんな作業であれ完成された製品があるのが前提やから
いかに無謀な事やってるかがよく分かる。(いや多分、分かってない)


コンセプトや、作中での新しい技術は古い技術よりも優れていると思い込んでたという内容から
漫画好きとしては、ドクターストーンドリフターズを連想せずにはいられない。
翻訳もネットスラングの使い方が巧かった。