ノー・エスケープ 自由への国境
メキシコからアメリカへの不法入国を試みる移民たちを、移民を嫌う猟師が襲撃するという、タイムリーな題材を扱った映画だけど、
移民問題に深く切り込んだ社会派作品ではなく、サバイバルアクションものだった。
息子に渡すための大事なぬいぐるみを囮に使ったのは「え?」って思ったけど、信号弾で猟犬を倒すのはベタで良かった。
終盤の岩山での場面は追い詰められてく緊迫感があると同時に、「その距離なら早よ撃ってしまえや」と突っ込まずにはいられなかった。
崖から落ちた後の命乞いは隙を見て襲うための演技かと思ったらマジやったのはちょっと肩すかしだった。
ヒトラーの忘れもの」に引き続いて人の愛犬を殺してはいけないと学んだ。


人生タクシー
イラン政府から活動禁止令を受けた監督が、タクシーの運転手に扮して乗客の様子を撮影した作品。
一見するとドキュメントみたいだけど、きちんと作り込まれてて、どこがフィクションでどこがノンフィクションがよく分からない。
どちらにしても姪っ子のキャラクターが強烈だった。
あとラストの、バラが一輪置かれたダッシュボードからのショットが印象的だった。
CDのジャケットやブックレットに使いたいくらい。