王とサーカス

王とサーカス

フリーライター太刀洗万智はネパールへ取材中、王族殺害事件に遭遇する。
事件当日に王宮にいたという軍人に取材を申し込むが、その後情報提供者が殺害されてしまう。
何のために殺されたのか、王宮の事件との関連性はあるのか、事件を記事にして世間に伝える意味と何か、という疑問に万智は向き合う。
ネパールで実際に起きた王族殺害事件を背景に、報道の正しさとは何なのかを問いかける作品。
すっきりしつつもどこか影を落とす結末は米澤穂信ならでは。